30代で古い家に夫婦で暮らし、DIYをしながらコツコツ資金を貯めてきました。その後、雨漏りをきっかけに無料の耐震診断を受け、埼玉県民共済住宅での建て替えを決意。あれから早いもので10年が経ち、現在は50代を迎えました。 今回は、我が家の20年間の家づくりの大転換期となった「契約から引き渡しまで」のリアルな流れと、かかった全期間を当時のスケジュール帳を見返しながらまとめました。
契約から引き渡しまでのスケジュールと全期間のタイムライン
埼玉県民共済住宅での家づくりは、営利目的のハウスメーカーのように営業マンが手取り足取り進めてくれるわけではありません。施主(自分たち)が主体となって動く場面が多く、進み方も独自のペースがあります。
大まかなスケジュールの流れは以下の通りです。
【設計・準備期間(約7ヶ月)】
- 相談・プラン申し込み(予約)
- 役所調査・敷地調査(土地の広さや法律の確認)
- 設計士さんとの間取り打ち合わせ(約3ヶ月)
- 仕様選定・ショールーム巡り
- 工事請負契約(本契約)
【解体・建築期間(約7ヶ月)】
- 行政手続き(建築確認申請など)
- 古家の解体工事(ここでようやく更地に!)
- 地盤調査・地盤改良工事(更地になってすぐ実施)
- 着工(基礎工事~上棟)
- 大工さんの造作工事・内装仕上げ(約3ヶ月)
- 竣工検査・施主検査
- カギの引き渡し・新居へのお引っ越し
埼玉県民共済住宅は非常に人気があるため、時期によっては「プラン申し込みをしたけれど、担当の設計士さんが決まるまで2ヶ月待ち」ということもザラにあります。私たちの時も少し待ち時間が発生したので、スケジュールにはとにかく余裕を持っておくのが、心がギスギスしない一番の秘訣です。
【設計・準備期間】打ち合わせとショールーム巡り(約7ヶ月)
1. 相談・プラン申し込み(予約)
我が家の家づくりの第一歩は、さいたま新都心にある窓口への「プラン申し込み」という予約手続きから始まりました。埼玉県民共済住宅での建て替えを決意し、建築予定地の古い書類を必死に引っ張り出して申し込みをした日のことは、今でもよく覚えています。ここからすべてのプロジェクトが動き出しました。
用意した書類:登記簿謄本、公図、地積測量図、境界ポイント図、建替え建物の確認通知書など
2. 役所調査・敷地調査(土地の広さや法律の確認)
申し込みを済ませると、まずは「役所調査(2週間前後)」や「敷地調査(1ヶ月前後)」が行われます。土地の正確な広さや高低差、道路との関係、そして建築にかかわる法律的な制限(建ぺい率など)をプロの目でしっかり確認してもらいます。この時点ではまだ古い家に住みながら、業者さんが調査に来る様子をドキドキしながら見守っていました。
3. 設計士さんとの間取り打ち合わせ
事前の調査が終わると、いよいよ担当の設計士さんが決定(2週間前後)します。まずは「プランニングリサーチ(ご要望確認シート)」をこちらから郵送。すると、着工予定月の6〜7ヶ月前くらいに、それを基にした「提案プラン(図面)」が郵送で自宅に届き、いよいよ間取りの打ち合わせがスタートします。
埼玉県民共済住宅には営業マンがいません。最初からプロの設計士さんと直接お話しします。我が家がこだわったのは、耐久性のあるシンプルなつくり、家事動線の短さ、外壁タイルなどメンテナンス費用のかかりにくい家でした。
着工の締め切りがあるため、打ち合わせの回数は実質4〜5回とかなりタイト。そのため、自宅に帰ってからも夜遅くまで図面と格闘し、ノートに質問をびっしりまとめて臨みました。
→ [建て替えの間取りと設計のこだわり|後悔しないためのポイント]
4. 仕様選定・ショールーム巡り
間取りと並行して、宮原や熊谷にあるセンターの巨大なショールームへ通い、設備を選びます。 標準仕様の充実ぶりには本当に驚きました。通常ならオプションになるようなグレードのシステムキッチンやお風呂などが、追加料金なしで選べるのです。 私たちは、一目惚れした無垢床や、外壁タイルを組み込む計画をこの時期に必死に進めました。
→ [無垢床とキッチンの仕様選び|県民共済と地元ショールームの記録]
→ [トイレと照明の仕様選び|新宿・都内ショールームの記録]
→【近日公開】 [外壁タイルを選んだ理由と費用|10年後の状態とメンテナンス]
→【近日公開】 [無垢床にしてみた|メンテナンスと10年後の現在]
5. 工事請負契約(本契約)
すべての間取りと仕様が決まると、1円単位までクリアに書かれた明朗な見積書が提示されます。埼玉県民共済住宅は不透明な諸経費がないので、本当に安心感がありました。予算をしっかり確認し、夫婦で納得の上で、ついに「工事請負契約(本契約)」を締結しました。
ここまでで約7ヶ月。頭をたくさん使った設計期間が幕を閉じ、次はいよいよ愛着のある我が家を壊して新しい形にする、後半の【建築期間】へと進みます。
【解体・建築期間】解体から着工・上棟(約7ヶ月)
1. 行政手続き(建築確認申請など)
契約を結んだ後、最初に行われるのが「建築確認申請」などの行政手続きです。「法律に則った正しい家を建てます」という役所からの許可を待つ期間で、これに約3週間〜1ヶ月ほどかかります。現場での動きは一度ストップするため、私たちはこの時間を使って、次に控える大仕事への準備を静かに進めていました。
2. 古家の解体工事、地盤調査・地盤改良工事
新築と違って、建て替えならではの大きな山場が「古家の解体」と「仮住まい(マンスリーマンション)への引っ越し」です。30代の頃に自分たちで壁を塗ったり棚を作ったりして愛着のあった古い家。いざ重機が入って解体されるとなると少し寂しい気持ちもありました。
まずは、まっさらになった土地での地盤調査です。 我が家は地形のデータから「氾濫低地(軟弱な場合が多く、注意が必要な地形)」と推測され、調査の結果「地盤補強することを推奨します」との判定が出てしまいました。予算に大きく響くポイントなのでドキドキしましたが、これから長く安全に暮らすため、解体後すぐにしっかりとした地盤改良工事を行いました。
→【近日公開】 [行政手続き・解体から地盤改良まで|建て替え工事の流れと日数の記録]
→【近日公開】 [仮住まい生活と引っ越し準備|マンスリーマンションでの記録]
3. 着工(基礎工事~上棟)
地盤がしっかり固まったところで、いよいよお家を支える頑丈な「ベタ基礎」の工事が始まりました。そして基礎が完成すると、家づくり最大のイベントである「上棟(棟上げ)」を迎えます。
我が家は「地鎮祭」は行わず、すぐに上棟の日を迎えました。朝一番には基礎しかなかった場所に大型クレーン車がやってきて、大工さんたちの見事な連携プレーによって、夕方には立派な「家の形(骨組み)」が目の前に現れました。それまで図面という2次元で見ていた我が家が、3次元の形になった時の感動は、今でも鮮明に思い出せます。

4. 大工さんの造作工事・内装仕上げ(約3ヶ月)
上棟が終わると、担当の棟梁(大工さん)による内部の木工事(造作工事)が始まります。期間としては、ここが約3ヶ月と一番長いです。 仮住まいが近かったこともあり、週に1〜2回、様子を見に行きました。壁の中に隙間なく綺麗に断熱材が敷き詰められていく様子、石膏ボードが貼られて部屋の区切りが見えてくる様子、こだわりの書斎やホームシアターが形になっていく様子をみるのはとても楽しかったです。
→【近日公開】 [注文住宅に作ったこだわりの書斎|暮らしを整える工夫]
→【近日公開】 [自宅を映画館に!ホームシアターを導入して映画とアニメを楽しむ工夫]
その後、内装の職人さんによって壁紙が貼られ、キッチンやトイレなどの設備が設置され、家はついに完成を迎えました。(※ちなみに、この時入れた給湯器や食洗機は、10年後に一斉に寿命を迎えることになります……笑。その時のドタバタ交換劇はこちら)
→【近日公開】 [築10年の住宅設備交換|給湯器と食洗機の寿命・費用と交換手順]
5. 竣工検査・施主検査
すべての工事が終わると、最終チェックの段階です。第3者機関などの厳しい検査をクリアしたあと、私たち施主が立ち会って仕上がりをチェックする「施主検査(内覧会)」が行われます。 舞い上がって見落としがないように、チェックリストとマスキングテープを持参。全体的にとても誠実で丁寧な仕事ぶりが伝わる仕上がりで、職人さんたちへの感謝の気持ちが湧いてきました。
6. カギの引き渡し・新居へのお引っ越し
そして、プラン申し込みから約14ヶ月(1年2ヶ月)。待ちに待った「引き渡し」の日を迎えました。新居のリビングで書類の確認と設備の説明を受けた後、ピカピカの「本カギ」が手渡されます。 工事用のカギをドアに挿し、その後に私たちがもらった「本カギ」を差し込んで回すと、不思議なことに工事用のカギは二度と使えなくなる仕組みになっています。「あぁ、本当にこの家は私たちのものになったんだ」と、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
→【近日公開】 [新居引っ越し前の準備リスト|家具家電購入と電気ガス手続き]
カギを受け取った後は、新居への引っ越し、外構工事、固定資産税の家屋調査や登記手続きなど、現実的な手続きがバタバタと続きましたが、無事に夫婦ふたりの新しい生活がスタートしました。
それぞれの詳しい体験談などは、カテゴリー内の各記事で詳しくご紹介していますので、ぜひそちらも覗いてみてくださいね。
→【近日公開】 [外構工事の費用と庭づくりの記録|業者選びとDIY体験]
→【近日公開】[新築後の固定資産税と登記手続き|家屋調査と費用]
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本記事の内容は10年以上前の体験に基づいています。現在の正確な情報や最新の手続きの流れは、公式サイト等でご確認ください。
→ 埼玉県民共済住宅の公式サイトはこちら
わが家の家づくりメモ一覧:
建替えの計画から引き渡し、築10年後の現在までの全体的な流れや、各プロセスの記録は「埼玉県民共済住宅|DIYから20年の体験記録」からご覧いただけます。

