トイレと照明の仕様選び|新宿・都内ショールームの記録

 

地元での基本的な仕様選びを終えたあと、さらに細かいこだわりを形にするために、少し足を伸ばして新宿や都内の個別ショールームをいくつか巡りました。

TOTOでタンクレストイレの仕様にワクワクしたり、リリカラやYKKAPでカーテンやサッシをじっくり選んだりと、都内への遠征は移動の手間こそありましたが、自分の目で見て触れて選ぶ楽しさに満ちた時間だったなと思います。

今回は、そんな都内のショールーム巡りで頭を悩ませながら決めたこだわりと、住んでみて分かった当時の決断の答え合わせについて、まとめました。

 


TOTO新宿ショールーム:憧れのタンクレストイレと選ぶ楽しさ

トイレ選びのために訪れたのは、東京の新宿にあるTOTOのショールームでした。ここでは当時、県民共済住宅の標準仕様には含まれていなかった「タンクレストイレ」をオプションとして選ぶことを目的にしていました。ショールームには最新のトイレがずらりと並び、実際に座り心地を試したり、洗浄の水流の仕組みを模型で見たりすることができました。

タンクを無くすことでトイレ空間がどれほどすっきり広くなるのか、また、手洗いのカウンターを別に設置する場合のシミュレーションなど、細かなコーディネートをその場で確認できたのが非常に楽しかったです。カウンターの色調や手洗いボウルの形など、バリエーションが豊富で、まるで小さなホテルのレストルームをデザインしているかのようなワクワク感がありました。導入したタンクレストイレは、10年経った今でも掃除が劇的に楽で、空間を広く使えるため、我が家のお気に入りの空間の一つであり続けています。

パナソニック汐留ショールーム:照明プランの罠と、自分で行くべき理由

照明計画については、東京の汐留にあるパナソニックのショールームを事前予約して訪問しました。ここでは、作成した間取り図を基に、アドバイザーの方が家1軒分すべての部屋の照明器具をコーディネートした詳細な見積書とプラン図を作成してくれるサービスを利用しました。

後日、県民共済の設計担当者の方から、まったく同じパナソニックの照明見積書を提示されたとき、最初は正直「あれ? 設計さんから同じ見積もりが出てくるなら、わざわざ汐留まで自分で行く必要はなかったのかな……?」と思ってしまいました。しかし、その中身を細かく精査してみて、その考えは一変しました。

設計担当者の方が提示してくれたプランは、あくまで無難で一般的な種類だったのに対し、私たちがショールームでアドバイザーの方と一緒に頭を悩ませて作ったプランは、私たちの好みやこだわりが100%反映されたものでした。もしショールームに行かずに丸投げしていたら、住んでから1つ1つの照明にここまで愛着がわいていなかったかもしれません。

特にそれを実感したのが、キッチンの照明です。 当初提案されていたのは、昔ながらの「直管蛍光灯(1本タイプの長い蛍光灯)」が入っていた細長い器具の見た目を、そのままLEDにしたような薄型の天井照明器具でした。実用本位のデザインなのに、お値段はそこそこお高い……。そこで私は少し奮発して、自分の好みに合う「スポットライト」に変更したんです。

インテリアや光の雰囲気にこだわりがある方は、面倒でも絶対に自分でショールームへ足を運び、専門のアドバイザーと直接プランを作り上げることを強くおすすめしたいな、と思います。

ちなみに、照明に関してひとつ嬉しい誤算というか、メーカーのサポートに助けられた経験があります。新築して数年が経った頃、キッチンのLED照明が急に切れてしまったことがありました。「LEDって10年くらい持つんじゃないの?」と焦りましたが、パナソニックの「5年間無料保証」の対象期間内であることが分かり、すぐに連絡をしました。すると、迅速に新品の代替品を自宅へ送ってもらうことができ、無事に交換することができました。ショールームでしっかりとした大手メーカーの商品を選び、正規のルートで見積もりを依頼して導入したからこその安心感だなと、数年経ってからその価値を改めて実感した出来事です。

 


引き戸は「上吊り」が正解?当時のショールームでの苦い決断

照明と同じくらい、ショールームで「実物を見ておいて本当によかった!」と思ったのが、室内の引き戸選びです。

当時の私は、床にレールがない「上吊り(うわづり)引き戸」に強い憧れを持っていました。 レールがなければ床がすっきりフラットになりますし、何より掃除が絶対にラクだと思ったからです。

期待に胸を膨らませてショールームへ向かい、お目当ての上吊り引き戸を実際に触ってみたのですが……。

結果は、まさかの「不採用」でした。

当時はまだ今ほど技術が普及していなかったせいか、実際に動かしてみると、扉が前後にガタガタと大きく揺れ、なんだか全体的にうすっぺらく頼りない印象を受けてしまったのです。毎日開け閉めする場所がこれでは落ち着かないと思い、泣く泣く「一般的な床レール式」の引き戸に変更しました。

正直、この選択はいまでも時々頭をよぎります。 引き戸のレール溝に詰まったホコリやゴミを細いブラシで掃除するたびに、「あぁ、あのとき、ガタつかない理想の上吊り引き戸があれば、絶対にそれにしたのになぁ……」と、ちょっぴり悔しい気持ちになるのです。

ちなみに気になって最近の住宅事情を調べてみたところ、今の上吊り引き戸はものすごく進化しているようですね! 床に小さなガイドピンがついて前後の揺れを完全にシャットアウトしていたり、高級感のある厚い扉が静かにフワッと閉まる機構が標準になっていたりと、当時のデメリットは見事に解消されているみたいです。

これから家づくりをされる方で「掃除の手間を減らしたい」と考えているなら、今の進化した上吊り引き戸は間違いなく強い味方になってくれると思います。もし、これから計画するなら、最新のショールームでどんな風なのかを自分で動かして確かめてみるのもいいかもしれませんね。

 


リリカラ・YKKAP新宿ショールーム:視覚と体感で選ぶインテリアと窓

カーテン選びでは、リリカラの新宿ショールームを訪れました。県民共済住宅のショールームにもたくさんのカーテンサンプルが展示されており、そこで選ぶことも十分可能だったのですが、毎日の生活で常に目に入るカーテンだからこそ、もっと多くの選択肢から我が家にぴったりのものを選びたいという欲が出ました。

新宿の大規模なショールームには、天井から吊り下げられた大きな生地サンプルが無数にあり、実際に光を透かしてみた時の表情や、ドレープの美しい出方を体感することができました。結果として、リビングに最適な、本当にお気に入りのデザインのカーテンを見つけて購入することができ、今でもその窓辺を見るたびに心地よい満足感に包まれます。

また、住宅の断熱性能や気密性に直結するサッシや窓の選定のために、YKKAPの新宿ショールームにも行きました。窓は家を建ててから簡単に交換できるものではありません。アルミサッシと樹脂サッシの熱の伝わり方の違いを、実際に冷える実験ブースで触って体感したり、ガラスの種類による遮熱効果の違いを肌で感じたりしたことは、窓の重要性を理解する上で決定的な経験となりました。ここで納得して仕様を決めたおかげで、築10年経った今でも、我が家は結露に悩まされることなく、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を維持できています。

ショールーム巡りは、新しい暮らしへの夢が膨らみ、本当に楽しい時間です。しかし、あれもこれもと欲張って1日に何軒も詰め込んだり、遠方のショールームを何日も連続で回ろうとすると、想像以上に体力と精神力を消耗し、「ショールーム疲れ」を起こしてしまいます。疲れてくると判断力が鈍り、最終的にどうでもよくなってしまうのが一番もったいないことです。気になるメーカーを絞り込み、1日1〜2軒を目安に、心と時間に余裕を持ってスケジュールを組むことが、楽しみながら成功させる最大の秘訣だなと、思いました。

 

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本記事の内容は10年以上前の体験に基づいています。現在の正確な情報や最新の手続きの流れは、公式サイト等でご確認ください。
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