外壁タイルを選んだ理由と費用|10年後の状態とメンテナンス

 

メンテナンス費用を抑えるために選んだ「外壁タイル」。新築時にお金をかけてでもタイルにしてよかったのか、10年経った今だから言える正直な感想と、その状態を写真で紹介します。

 


新築時の決断:外壁タイルを選んだ理由と初期費用

家づくりにおいて、外壁選びは建物の印象を左右するだけでなく、将来のメンテナンス費用に直結する非常に重要なポイントです。私たち夫婦が新築時の打ち合わせでショールームを訪れた際、サイディングやガルバリウム、塗り壁など、本当にたくさんの種類の外壁材を目にしました。その中で最終的に選択したのが「外壁タイル」です。

メンテナンスの負担を減らしたいという願い

タイルを選んだ最大の理由は、将来のメンテナンスを少しでも楽にしたかったこと、そして定期的な塗り替え費用を抑えたかったことです。

一般的なサイディング外壁などの場合、約10年〜15年の周期で外壁全体の塗装(塗り替え)が必要になると言われています。足場を組んで、洗浄して、全体を塗り直すとなると、1回あたり100万円単位のまとまった費用がかかります。

50代、60代、そしてその先と、年齢を重ねていく中で、定期的にその大きな出費と工事の手間が発生するのは精神的にも体力的にも負担が大きいと感じました。タイルであれば、素材そのものが無機質で紫外線や雨風に非常に強いため、原則として「外壁そのものの塗り替え」という概念がありません。この「将来の安心感」が、私たちにとって何よりも魅力的でした。

埼玉県民共済住宅ならではの「単価の安さ」

とはいえ、通常、外壁タイルといえばハウスメーカーの高級オプションであり、初期費用(イニシャルコスト)が大幅に跳ね上がるのが一般的な常識です。予算に限りがある中で、私たちがタイルを選択できたのは、埼玉県民共済住宅の「タイルの施工単価が驚くほど安かったから」に他なりません。

営利を第一目的としない共済住宅ならではの仕組みのおかげで、他社では諦めざるを得ないような全面タイル貼りのオプションも、手の届く現実的な金額で提示されていました。

長期スパンでのトータル金額をシミュレーション

当時の私たちは、新築時にかかる「初期費用」と、住み始めてからかかる「修繕費用(ランニングコスト)」を天秤にかけて、長期スパンでのトータル金額を計算してみました。

  • 一般的なサイディングの場合:初期費用は抑えられるが、10〜15年ごとに100万円超の塗り替え費用が何度も発生する。
  • 外壁タイルの場合:新築時のオプション費用として初期投資は高くなるが、その後の塗り替え費用はほとんどかからない。

埼玉県民共済住宅のリーズナブルなタイル単価であれば、1回目、あるいは2回目の外壁塗装を迎える前に、初期費用の差額が十分に回収できる(=トータルでタイルの方が安くなる)という確信が持てました。目先の安さにとらわれず、30年、40年とこの家に住み続ける未来を見据えて、私たちは外壁タイルを採用するという大きな決断を下したのです。

 


10年後の現実:現在のリアルな状態と汚れ・色あせレビュー

大きな期待を込めて選んだ外壁タイルですが、実際に10年が経過した今、その状態はどうなっているでしょうか。結論からお伝えすると、外壁タイルに関しては「驚くほど新築時の美しさをキープしている」というのが、毎日のように家を眺めている私の正直な実感です。

雨汚れや色あせ、欠けのチェック

一般的な住宅街を歩いていると、築10年も経てば、窓のサッシ下から黒い雨だれのような筋が伸びていたり、日当たりの悪い北側の壁に緑色のコケやカビが発生したりしている光景をよく見かけます。また、強い直射日光を浴び続ける南側の壁が、徐々に色あせてカビっぽく退色していくのも珍しくありません。

しかし、我が家の外壁タイルをぐるりと見回してみても、そういった「雨汚れの跡」や「色あせ」は一切見当たりません。タイル自体が水分をほとんど吸収しないため、汚れが定着しにくく、たとえ汚れても雨が降れば一緒に流れ落ちてしまうという特性が、しっかりと機能しているようです。

また、10年の間には強い台風や大雨、地震などもありましたが、タイルの「欠け」や「割れ」、あるいは「剥がれ落ち」といったトラブルも、今のところひとつも見つけていません。新築当時の、あの少し誇らしかった重厚感のある佇まいがそのまま残っており、改めて「あのときタイルにして本当によかったね」と夫婦で話しています。

10年以上前に埼玉県民共済住宅で家を建て替えた時の外壁タイルの現在の写真

10年経って感じるタイルのメリット

実際に暮らしてみて感じるのは、視覚的な美しさだけでなく、「精神的なゆとり」が得られる点です。

ご近所で外壁塗装の足場が組まれ始める時期になると、「あぁ、我が家もそろそろお見積もりを取ったり、業者さんを探したりしなきゃいけないのかな……」とソワソワしてしまうものですが、我が家の場合は壁そのものが汚れていないため、そうした焦りやプレッシャーを感じずに済んでいます。日々の暮らしの中で、外壁の見た目に関するストレスがゼロというのは、想像以上に快適なものでした。

 

タイルのメンテ事情:そろそろ考えるべき部分と今後の修繕計画

外壁タイルは「メンテナンスフリー」と呼ばれることがありますが、実はそれは「半分正解で、半分は間違い」です。ここからは、我が家が築10年を機に、そろそろ検討を始めている現実的なこれからの修繕計画についてメモしておきます。

ベルパーチ工法とシーリング(目地)の仕組み

我が家の外壁は、LIXIL(リクシル)の純正である「ベルパーチ工法」という方法で施工されています。この工法の大きな特徴は、ベースとなるベースサイディングなどの上にタイルを引っ掛けるようにして固定していくため、タイルの隙間(目地)自体には、経年劣化するゴム状の「シーリング(コーキング)」材を入れないという点にあります。

つまり、壁一面に広がるタイルの目地そのものが劣化してひび割れる、ということは構造上起こり得ません。これが「メンテナンスが楽」と言われる最大の理由です。

ただし、建物全体にまったくシーリングが使われていないわけではありません。以下のような「建物の隙間」や「部材と部材が合わさる部分」には、防水のために必ずシーリングが施工されています。

  • サッシ(窓)のまわり
  • 建物の角(出隅:ですみ)
  • 破風(はふ)・軒天(のきてん)との取り合い部(つなぎ目)

シーリングの寿命と、そろそろ必要なメンテナンス

どれだけタイルが頑丈でも、窓まわりのゴムが劣化して隙間ができれば、そこから雨水が侵入して建物の構造体を傷める原因になってしまいます。「壁は綺麗だから大丈夫」と過信せず、防水の要である細かい部分のメンテナンスは時期を逃さずに行う必要があります。

10年以上前、一般的に使用されていたシーリング材の期待寿命は、およそ「10年〜12年前後」とされる標準的なウレタン系や変成シリコン系のものが主流でした。

そのため、ちょうど築10年を迎えた今のタイミングは、まさにサッシまわりなどのシーリングの打ち替えを真剣に検討すべき時期に入っています。壁のタイル自体は新築同様に綺麗ですが、この防水ゴムの部分に関しては、そろそろ寿命がくる頃だなと意識し、メンテナンスに向けた情報収集や準備を始めました。

今後の修繕計画とこれからの安心

現在、私たちはこのサッシまわりや角部分のシーリング打ち替え工事に向けて、具体的な計画を立て始めています。

調べてみて少し嬉しかったのは、現在の建築業界では「30年耐久」を謳うような、非常に寿命の長い高耐久なシーリング材が普及しているという事実です。今回のメンテナンスでそのような最新の部材を使って打ち替えを行えば、次回のメンテナンス(2回目)を迎えるまでの期間は、今回の10年というスパンよりも遥かに長く持たせることができる可能性が高いのです。50代の今、しっかりとした部材で修繕しておけば、この先60代、70代になっても長く安心して暮らせるな、と未来の見通しが明るくなりました。

また、私たちが建てた埼玉県民共済住宅には、引き渡し後も長く相談に乗ってくれるしっかりとした「アフターサービス部門」が用意されています。これまでの建物の構造や仕様を一番よく分かってくれている窓口なので、これからサッシまわりなどの相談を進めるにあたっても、非常に安心感があります。

家は建てて終わりではなく、暮らしていく中での小さなお手入れの積み重ねが大切です。新築時の自分たちの決断に感謝しつつ、これからの10年、20年もこのお気に入りの我が家を大切に守っていきたいと思っています。

 

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本記事の内容は10年以上前の体験に基づいています。現在の正確な情報や最新の手続きの流れは、公式サイト等でご確認ください。
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わが家の家づくりメモ一覧:
建替えの計画から引き渡し、築10年後の現在までの全体的な流れや、各プロセスの記録は「埼玉県民共済住宅|DIYから20年の体験記録」からご覧いただけます。