引き渡しと手続き|新居のライフラインと家具家電の手配

 

今回は、家づくりの最終盤であり、新しい暮らしのスタートラインでもあった「引き渡し日」とその前後に、私たちが3日間かけて進めたライフラインの手続きや家具・家電の手配についてのメモを残しておきます。

 


引き渡し完了!ガランとした新居が我が家になった瞬間

注文住宅の工事がすべて完了し、いよいよ自分の家になる瞬間が「引き渡し」です。埼玉県民共済住宅での建て替え工事を終え、監督さんから鍵を受け取った日のあの高揚感は、10年が経った今でも鮮明に覚えています。

それまで工事中に使われていた「工事用の鍵」が使えなくなり、監督さんの目の前で、本物のピカピカした自分たちの鍵をドアノブに差し込んだ瞬間のこと。カチリと音がして、完全に私たちの住まいになったという実感が胸にじわっと湧いてきました。

鍵を開けて一歩中に入ると、そこにあるのは遮るものが何もない、ガランとした真新しい空間です。まだ家具も家電も何一つ入っていない、まっさらなフローリングや白い壁を眺めていると、「ああ、今日からここが私たちの家になるんだ、ふたりで新しい暮らしを始めていくんだ」と、これからの生活への愛着が一気に膨んでいきました。

平日は主人が仕事で動けないため、主人が一緒に立ち会える土曜日の引き渡し日当日、そして翌日の日曜日を最大限に活用して、このガランとした空間に新しい生活の息吹を吹き込もう。そう考えて、私たちは数週間前から、引き渡し日の「前日・当日・翌日」の3日間にわたる綿密なタイムスケジュールを組み立てることにしたのです。

 


ライフライン:電気・ガス・ネットの開通タイミング

新居に鍵がかかり、自分たちの空間になったその瞬間から、家としての機能を持たせる必要があります。そのためには、電気、ガス、水道、そしてインターネットといったライフラインの開通手続きが不可欠です。私たちは、引き渡し日当日からすべてが問題なく使える状態を目指して手続きを進めました。

私の当時の予定表をみると、実はライフラインの要であるガスの開通は、「引き渡し日の前日」にしっかりと立ち会いを済ませていました。作業自体はガスメーターの確認、宅内のガス漏れ検査、そして給湯器の点火テストなどを含めて15分〜20分程度でスムーズに終了。その場で使い方の説明を受けてサインをし、引き渡しを前に「いつでも温かいお湯が出る状態」を整えることができました。

また、この前日のタイミングを利用して、私たちは他にも大切な準備を2つこなしました。

ひとつは、新居の顔である「表札」を出すこと。翌日の荷物受け取りのため、まだがらんとした玄関に表札を掲げたとき、「ここが我が家になったのだ」と、実質的な暮らしの始まりに身が引き締まる思いでした。

そしてもうひとつが、「再自主施主検査」です。すでにハウスメーカー側との公式な施主検査は終えていましたが、ガランとした静かな空間のなかで、自分たちの目で改めて傷や不具合がないか、床や壁をじっくりと見て回りました。翌日からの本格的な荷物の搬入が始まると、どうしても床や壁を保護する養生が外され、万が一傷がついたときに「搬入時の傷なのか、施工時の傷なのか」が分からなくなってしまうからです。荷物が何もない前日だからこそできる、我が家なりの念入りな自衛策でした。

電気については事前に連絡を済ませていたため、当日はブレーカーを上げるだけで問題なく通電。インターネット回線(光回線)についても、引き渡し日が決まった段階で早めに連絡を入れておいたため、引き渡し日以降の最も早いタイミングで宅内工事の枠を確保し、新生活のスタートと同時にスムーズにネットが使える環境を整えることができました。

インフラの他にも、実務的な手続きとして郵便局の「転送届」の提出も忘れませんでした。旧居から新居へとスムーズに郵便物が届くよう、引っ越し日の1週間ほど前に最寄りの郵便局から手続きを行いました。転送が実際に開始されるまでには数日間の猶予が必要なため、早めの行動が功を奏し、重要なお知らせや新居用の書類を取りこぼすことなく受け取ることができました。

 


家具家電の手配:当日と翌日の2日間に分けたスマート配送

ガランとした新居に、自分たちが選んだお気に入りの家具や最新の家電が運び込まれていく様子は、家づくりの中で最もワクワクするプロセスのひとつです。私たちは、配送業者さん同士が現地でバッティングして大混雑するのを避けるため、そして一つひとつの荷物を落ち着いて確認しながら迎え入れるために、引き渡し日の「当日(土曜日)」と「翌日(日曜日)」の2日間に分けて荷物を受け取る段取りを組むことにしました。

引き渡し日当日:生活の要である「家電」と「布団」の到着

土曜日の引き渡しが無事に完了したその当日、まず新居に迎え入れたのは生活に直結する「家電製品」と「お布団」でした。

冷蔵庫や洗濯機などの大型家電については、あちこちの店舗でバラバラに買うのではなく、近所にあるお馴染みの家電量販店(チェーン店)へ向かい、必要なものを「一括購入」する手法を取りました。一括で購入することの最大のメリットは、価格の交渉がスムーズに進みやすいことだけでなく、配送日を同じ日の同じ時間帯に一括指定できる点にあります。店員さんに「土曜日の引き渡し日当日に、すべて一斉に新居へ配達してほしい」と伝え、時間を合わせて配送してもらいました。

この家電量販店での購入時に、非常に役立ったのが「新居の図面」を持参したことです。図面には、廊下の幅、リビングのドアの有効開口幅、階段の折り返し部分の寸法、そして設置場所(冷蔵庫スペースや洗濯機パン)の横幅や奥行きが細かく記載されています。

家電量販店のベテラン店員さんは、この図面を見るだけで「このサイズなら、この回廊を通せますね」「この洗濯機はホースの位置も含めて綺麗に収まりますよ」と、プロの目線で的確に判断してくれます。せっかく買ったのに当日家に入らない、という最悪の事態を防ぐためにも、図面の持参は必須の自衛策だと言えます。

ちなみに我が家の場合、テレビは旧居のものをそのまま持ち込むことにしたため、新調はなし。 また、エアコンに関しては、建築をお願いした「埼玉県民共済住宅」のサービスで2台まで無料だったんです!そのため、追加料金を払って他の部屋の分も一緒に設置してもらいました。

おかげで家電量販店で個別に手配する手間がなくなり、当日に配送してもらう品目は最小限に。搬入の立ち会いも驚くほどスムーズに終わりました。

そして家電と同じ日の夕方、毎日の睡眠の質を左右する大切な「羽毛布団」も新居に到着。これで、ひとまず「その日から最低限の生活ができる環境」が当日のうちに整いました。

10年以上前に埼玉県民共済住宅で家を建て替えた時のショールーム(羽毛布団)の写真

引き渡し翌日:空間を彩る「家具」と「こだわりカーテン」の到着

引き渡し翌日の日曜日には、いよいよ部屋の雰囲気を決定づける大型の家具類と、別手配していたこだわりのカーテンが到着しました。

新居のための家具は、様々なショップを見て回りましたが、最終的に埼玉県民共済の宮原ショールーム(さいたま市北区)で展示されていた家具に統一しました。組合員向けに厳選された高品質な家具が非常に手頃な価格で紹介されており、長く使うものとしての品質と価格のバランスが最も優れていたからです。

タンス、本棚、AVラック、チェスト、ローテーブルなどに加え、当日に届いた羽毛布団や、憧れだったシモンズ製のベッドもすべて宮原ショールームで購入。ブランドやテイストを綺麗に揃えることができ、引き渡し翌日の日曜日に合わせて一括で新居へ届けてもらう段取りを組むことができました。

家具が配置されていくと同時に、部屋の仕上げとなったのが「カーテン」の設置です。

実は、埼玉県民共済住宅では、標準仕様として全窓にオーダーレースカーテン(またはロールスクリーンなど)が最初から含まれています。そのため、引き渡し日にはすでに、すべての窓に設置された状態になっていました。前日のガス立ち合いや再自主検査の際も、外からの視線がしっかり遮られていて安心して過ごせたのは、この手厚い標準仕様のおかげです。

そこで私たちは、この標準仕様を上手に活かしつつ、リビングの一番大きな窓だけは自分たちで個別に選んだ「お気に入りのレースカーテン」を手配することにしました。

さらに、掛け方にもひとつ、どうしてもやってみたいこだわりがありました。 それは、通常とは逆に「遮光カーテンを外側(窓側)にして、お部屋側の手前にレースカーテンを吊るす」という方法です。2枚のカーテンを閉めているときも、お部屋からはお気に入りのレースが前面に見える仕様にしました。

10年以上前は、この掛け方はまだ珍しく「逆吊り」なんて言われることもありましたが、今では「フロントレース」という名前でおしゃれなインテリアの定番スタイルになっています。夜に後ろの遮光カーテンを閉めても、お部屋が重たい雰囲気にならず、レースの繊細な柄や透け感が優しく浮かび上がって本当に綺麗なんです。

事前にサイズを正確に測って注文しておいたこのカーテンが、日曜日に新居へ到着。さっそく自分たちで取り付けると、前日までガランとしていたリビングが一気にラグジュアリーで落ち着く「私たちの空間」へと生まれ変わりました。

ハウスメーカーにお任せする標準分と、自分たちでこだわりたい個別の分を上手に分けたことで、費用を賢く抑えつつ、今でも大満足の理想の窓辺を作ることができました。

10年以上前に埼玉県民共済住宅で家を建て替えた時のショールーム((家具)の写真

【失敗談】冷蔵庫選びで見落とした落とし穴

図面を見てサイズを念入りに確認し、予算内で収まる予定だった家電選びですが、実はひとつだけちょっとした誤算がありました。それが「冷蔵庫」です

店頭で選んでいる際、当初予定していた容量よりも1クラス大きなサイズのものが、展示現品処分として大変お買い得な価格で並んでいました。設置スペースの寸法を計算するとギリギリ収まるサイズだったため、「大は小を兼ねるし、予算内だからこれにしよう!」と、惹かれるままに購入したのです

図面通りに搬入と設置自体は無事に終わったのですが、実際に暮らし始めてから小さな問題が発覚しました。その冷蔵庫は、ドアを閉める際に「軽い力では最後まで閉まりきらず、途中で少し引っかかって止まってしまう」という仕様(あるいは展示品ゆえの個体差)だったのです。これまで使っていた冷蔵庫の感覚でポンと軽く手を離して閉めようとすると、数センチ開いたままで止まってしまい、中の冷気が漏れてピーピーとアラームが鳴ることが度々ありました

毎日何度も使うものだからこそ、最初は「地味に使いづらいなぁ、店頭で扉の閉まり具合などの『操作感』まで細かく確認すべきだったな」と、事前の確認不足を少し悔やんだりもしていました

ところが、おもしろいのはここからです。 新居への引っ越しに合わせて一括購入した家電たちですが、やはり10年近く経つと順番にガタがくるもの。毎日フル稼働でがんばってくれた洗濯乾燥機、炊飯器、そして電子レンジは、順番に寿命となり、我が家を卒業して新しく買い替えました。

それなのに、あの「ドアが途中で止まる」という困った癖のあった冷蔵庫のほうは、10年経った今でも壊れることなく、いまだに我が家の台所で一番の古株として大活躍してくれています

今となっては、扉を閉めるときに最後に優しく「グッと押し込む」のが我が家の当たり前の習慣になり、むしろ愛着すら湧いてくるから不思議なものです。あのとき予算内で1クラス大きなサイズを買っておいたおかげで、作り置きの保存などにも困らず、結果的には大正解の買い物だったのかもしれません。家電の寿命や相性というのは、本当に使ってみるまで分からないものですね。

余談:県民共済の隠れた名品、セミオーダースーツ

今回は家づくりや家具に関するお話でしたが、埼玉県民共済つながりで最後に少しだけ余談を。

県民共済のさいたま新都心ショールームへ打ち合わせなどで何度も通う中で知ったのですが、実は県民共済では「紳士服・婦人服のスーツ」も販売しています。これが非常に優秀で、選べる生地の質が良いにもかかわらず、セミオーダーで自分にぴったりのサイズに仕立ててくれて、驚くほど安価で作ることができます。我が家は主人の仕事用のスーツを何着かお願いしました。

 

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本記事の内容は10年以上前の体験に基づいています。現在の正確な情報や最新の手続きの流れは、公式サイト等でご確認ください。
→ 埼玉県民共済住宅の公式サイトはこちら

 

わが家の家づくりメモ一覧:
建替えの計画から引き渡し、築10年後の現在までの全体的な流れや、各プロセスの記録は「埼玉県民共済住宅|DIYから20年の体験記録」からご覧いただけます。