東京の風景も少しずつ変わってきましたが、ここ根津神社だけは変わらない「品」と「静寂」がありますね。今回は、私の思い出が詰まった根津神社の散策メモをまとめました。
根津神社
【アクセスと散策のポイント】 地下鉄千代田線の根津駅・千駄木駅から徒歩5分ほど。南北線の東大前駅からも歩けます。坂道の少ない根津駅からのルートが足に優しくておすすめです。
【文豪に愛された神社】 根津神社といえば、夏目漱石や森鴎外といった文豪ゆかりの地としても有名です。境内の「文豪の石」は、彼らが腰を下ろして構想を練ったと言い伝えられています。周囲の根津・千駄木(通称:谷根千エリア)は、今もその情緒が残っており、歩いているだけで背筋が少し伸びるような、知的な雰囲気を感じることができます。
【つつじまつり】 毎年4月上旬から5月上旬にかけて開催される「つつじまつり」は、約100種3000株のつつじが咲き誇る圧巻の景色です。以前に比べて混雑回避のための入場制限が行われることも増えたため、公式サイトでリアルタイムの開花状況を確認してから訪れるのが、大人の賢い選択ですね。
【根津神社の御朱印情報】
つつじまつり限定御朱印(2026年度)は、好評につき4月26日で頒布終了となりました。 その他の最新情報は、参拝前に公式サイトでチェックしておくと安心です。
通常御朱印 「根津神社」の墨書きと朱印が入った伝統的な御朱印です。現在は書き置き(紙でのお渡し)での対応が基本となっています。

20代の記憶と今の足跡。千本鳥居を巡る体験の流れ
私にとって根津神社は、単なる観光地ではなく「人生の節目」にいつも寄り添ってくれる場所です。実は私、この近所で生まれました。20代の頃は千駄木で働いていたこともあり、当時の私にとってここは、仕事の合間にふっと一息つく心の拠り所だったんです。
乙女稲荷神社へと続く「千本鳥居」。北から南へ通り抜けると邪気が払われると言われています。20代の頃、つつじまつりの時期にここを歩いた時の高揚感は今でも忘れられません。今回、鳥居をくぐって感じたのは、鳥居の「高さ」でした。当時はもっと低く感じていた気がしますが、大人になった今、この狭い朱色のトンネルの中に閉じ込められるような、圧倒的でいて守られているような静寂が、より一層愛おしく感じます。
昔はフィルムカメラだったので、残念ながら当時の写真はほとんど残っていません。でも、現像された数少ない写真を大事にアルバムに貼った、あの独特の「時間の重み」が今の私の記憶を形作っています。今はスマートフォンで手軽に動画まで撮れますが、レンズ越しではなく、自分の目で焼き付ける時間を大切にしたいですね。
今は、この周辺に住んでいる友人とランチをする際、待ち合わせや食後の腹ごなしに立ち寄るのが定番です。また、近所の病院に通院していることもあり、診察の帰りに夫と参拝することもあります。病を治すためというよりは、「今日も無事に一日が終わりますように」と感謝を伝える時間。夫婦で歩く千本鳥居は、一人で歩く時よりもずっと短く感じてしまうから不思議です。
根津神社を参拝した後は、そのまま足を延ばして「東京大学」のキャンパスへ行く日も。学食でのランチは、どこか懐かしい雰囲気があって、大人の社会科見学気分を味わえます。 また、日暮里駅方面へ向かって「谷中銀座商店街」まで歩くのもお気に入り。平日の昼間、友人と商店街でお惣菜をつまんだり、人気の「かき氷」で涼んだり。上野公園まで徒歩で移動すれば、博物館や美術館を巡るコースも楽しめます。その時の気分によって行く場所を選べるのも楽しみの1つです。
少しの失敗と、50代の私が感じた「根津神社の魅力」
何度も通っている私ですが、やはり失敗もあります。一番の失敗は、つつじまつりの時期、張り切って行ったものの、スマホの充電が無くなり、ほぼ写真を撮れなかったことです。
また、根津神社は境内が広いため、足が疲れやすいです。お洒落をしたい気持ちもありますが、クッション性の良い靴で行くことが、翌日に疲れを残さない最大のポイントです。
20代の私は、千本鳥居を「映える景色」として見ていた気がします。でも今は、その一本一本の鳥居が、誰かの願いや感謝で立てられたものだということに重みを感じます。50代は、体力の衰えを感じることもありますが、その分、景色に込められた「祈り」を感じ取る力は増しているはず。

通院の帰り道、夫と手を合わせながら「来年もまたここで、この景色を一緒に見られたらいいね」と話す。そんな何気ない日常のメモが、いつか誰かの「今日、根津神社に行ってみようかな」という小さなきっかけになれば嬉しいです。
今回の参拝先(根津神社)はこちらです
最新情報や詳細は、公式サイトもあわせてご覧ください。 根津神社 公式サイト

